現役保育補助パートのこあらです。今はクラス担任は辞めて、保育の補助をさせてもらっています。
保育補助の仕事とはどんな仕事か知っていますか?
今回は私の経験と感じたことも取り入れながら、保育補助の仕事について紹介していきたいと思います。
もくじ
保育補助ってどんな仕事?
ほいくほじょって何?どんなことするの?
保育の補助だよ。保育をサポートする人って言った方が分かりやすいかな?
働き方は様々ですが、無資格でも出来る園もあります。
パートが保育補助をしている事が多いです。
午前4時間とか、午後から夕方までとか園によって様々なので働き方の選択は豊富なので自分に合った求人は見つけやすいと思います。
認可保育所、認可外保育施設、小規模保育園、こども園、幼稚園などで、クラス担任が手が回らない部分を補助します。
保育の補助と言っても色々な補助の方法がありますね。
園生活では子ども達にとって大切な、人的環境・物的環境・自然環境・社会的環境の4つの環境があります。
今回は保育補助という働き方に関係がふかい人的環境と物的環境この2つの環境についての説明と、2つの環境に対する補助とはどういうものなのかということを考えていきましょう。
乳幼児期の保育では、保育者とのかかわりや、友だち、異年齢児のかかわりがとても大切です。近年の少子化の影響で、近所に同年代の子どもがいなかったり、きょうだいが少なかったり、またタブレット端末に頼りがちな家庭での生活の中で子ども同士のかかわりが少なくなってきています。
今、園生活での保育者のかかわりは非常に重要だと言えます。そのために子ども達同士のかかわりを見守りながら、時には共感し、時には気持ちを代弁することが保育者には求められます。
また保育者同士が仲良く、楽しく過ごしている姿を見ることで、子ども達が安心したり、幸せな気持ちを感じる事が出来たりします。
人的環境の保育の補助とは:保育業界は人員不足が続いています。保育者が少なく子ども達のかかわりを十分に見守る事が出来ないという事は、人的環境が十分でないですよね。保育補助がそこをサポートする役割もあります。
例えばクラス担任とは別で、決まったクラスに担任の補助として1年度毎に入ることや、決まったクラスには入らず、学年のフリーの保育補助もあるでしょう。個別に支援を要する子どもの担当になる事もあるかもしれません。
実際に子どもとかかわりながら、必要な時に、必要なかかわりをすると言った内容になると思います。
保育者同士の人間関係もとっても大切です。
なんで先生同士の人間関係が大切なん?子どもに関係あるん?
そう思う?こんな2つのクラスが実際にあったよ。幼稚園3歳児のクラスの比較を分かりやすく表にしてみたからみてごらん。
担任 | ベテランの先生 | 経験の浅い先生 |
保育補助との関係 | 保育補助に怒ってばかり 保育補助が委縮していて笑顔がない | 保育補助と和気あいあい 笑いがいっぱい |
子どもの態度 | 担任の顔色をうかがう 担任の話はよく聞く | いきいきとしている 聞く時は聞く |
子どもの表情 | 緊張している 笑顔はあまりない | いつも笑顔 |
担任が不在の時 | 別の先生が保育に入るとはじける。 あまり言う事を聞かない | 別の先生が保育に入っても いつもと変わらず話をよく聞く |
もちろんベテランの先生のクラスには、ベテランだからこそ活発な子ども、個別に援助がいる子が多いこともあります。そのことを踏まえてみても確実に子どもの様子が違いました。
クラス担任の話は聞けるけど、担任不在の時には全く話が聞けないクラスが時にあります。
「うちのクラスの子は、私がいる時はちゃんと話を聞くんですよ!○○先生は優しすぎるから子どもが話を聞かないんじゃないですか?」と言っているクラス担任がいます、それは違いますよと言いたい。ですが、これは担任側の問題で話がそれるので割愛させていただきます!
家でも家族みんなが、仲良しの方がうれしいもんね♪
そうだよね、保育者同士が仲がいいということは、子ども達にとっても安心のエッセンスになるからね。
子ども達が、自分で考えて、自分で動ける主体的な活動が出来るための環境を準備する事が必要です。環境によって考えたり、遊びを展開していったりすることが子どもの成長にとっては大切です。
子ども達が園生活を快適に安全に過ごすための環境の整備をします。
例えば、室内あそびではおもちゃを出して遊んだり、机を出して活動したりします。
「おもちゃを出す」「机を出す」ということも環境を準備するということです。また使うおもちゃや机が汚れていたら、使う前にきれいにしておくことも環境の準備になります。
どこに何を用意するのか、子どもの導線を考えながら環境を設定します。
物的環境の保育の補助:保育補助の仕事は、物的環境の補助の仕事がどこの園でも多いと思います。
その日に遊ぶ活動は、クラス担任の先生が週案や日案と言った一日のスケジュールにそって用意すると思います。クラス担任は、クラスの司令塔です。全体を見ながら子ども達を動かさなくてはなりません。
保育補助は、おもちゃを使うための机や、マットなどを素早く用意します。おもちゃを使った後に、消毒をする事もあると思います。
また給食があるところでは、給食を運んだり、配膳をしたりする事もあります。
子どもが快適に安全に園生活を送るためには、園庭の草取り、窓ふきなども環境の準備です。クラス担任は、そこまで手が回らないのが現状です。
例えば、「どちらか好きな方の家をあげる」と言われたとして、草ボーボーの荒れ果てた庭の家と、きれいに草を処理してある家どちらを選びますか?…
大人も子どももきれいな場所で過ごすと気持ちがいいですよね。
季節によってはプールを出したり、ストーブを出したりするところもあります。
なるほど、雑用係か!
違う!違う!その仕事も子ども達が安全・快適に過ごすための保育環境の補助だよ!とっても大切な仕事だよ。
保育補助は子どもと、どのようにかかわればいいの?
担任がどのような学級にしていきたいのか、どのようなかかわりを目標にしているのかの学級経営の方針を共通理解したうえでかかわるようにして欲しいです。
なに?学級経営?方針をきょうつうりかい?
ちょっと難しい言葉が出たけど、担任の先生がどんな思いをもって子ども達とかかわっていきたいか、どんなクラスにしていきたいかってことを保育補助も分かっていようねってことだよ。
日ごろからクラス担任との関係が良く、たくさん話もしていれば自然とわかってくるものです。
例えば、なかなか部屋に入れない、椅子に座れない子どもがいたとします。担任は、「今は、様子を見ておこう。自分で気づいて欲しい」と考える時があります。
そんな時に、あなたが「今は部屋に入る時よ!」と無理やり部屋に入れたとします。
クラス担任の思いも、子どもの気付きもうばってしまうことになるかもしれません。
どうしていいかわからない時は「今、どうしましょうか?」って聞いてみてください。担任との関係が良好になれば、聞かずとも目と目で通じ合うことが出来るようになりますよ♪
でも!子どもが目の前でケガをしたのに「どうしよっかなー。うーーん、先生に聞いてみよ」
ブッブー×です。ケガをしたり、子どもの方から助けを求められたりしたら、臨機応変に対応していきましょう。
臨機応変とは、その時その場の変化に対して、適切な判断や行動をする事です。
ほうれんそうは大切!
ほうれん草?鉄分が大事ってこと?
そのほうれん草じゃないよ、報告・連絡・相談の頭文字をとって「ほうれんそう」と言うんだよ。
担任の先生がいないところで、起こった出来事やケガやトラブルは担任の先生に必ず報告します。
保育をするうえでの登場人物は子ども・保育者そして保護者です。
保護者がいてこその子ども、子どもがいてこその保育者です。
保育補助は保護者とつながる事はほとんどありません。しかしクラス担任は保護者との連携が非常に大切です。子どもの様子をその都度伝える事も担任の仕事です。
子どものトラブルも把握して保護者に伝える必要があります。また出来なかったことが出来た!ということもクラス担任としては知っておきたい出来事です。報告は大切です。
次に連絡、他の職員から「○○君は今日はお腹の調子が悪いので牛乳はひかえてください」と連絡されたとします。
担任の先生に連絡していなかったらどうでしょう?○○君は牛乳をひかえなくてはならないのに牛乳を飲んでしまった。という事態になったら…取り返しのつかない事にもなりかねません。連絡も非常に大切ですね。
また「こういう時にはどんな声を掛けたらいいんだろう」「どんな対応をしたらいいのだろう」と悩むこともあると思います。
困ったことはなんでも相談をするようにしましょうね。
とは言っても、保育補助はパートであることが多いと思います。勤務時間の関係で、クラス担任と十分話が出来ない時もあると思います。
私が担任していた時は、保育補助の先生と交換ノートや、メールでやり取りをしていました。今はLINEでも出来ますね。そこまでできなければ、帰る前にメモにちょこっと書いて、担任が分かるところへ置いておきましょう。
実際に私もそうすることで、担任とコミュニケーションをとっています。
個人情報の事なのでその辺はしっかり情報が他人に漏れないように気をつけます。
保育補助は、子どもの気持ちがホッとする場所
クラス担任の学級の方針を理解してほしいとは言いましたが、担任はクラスをまとめていかなくてはならないので、時に厳しく指導していく必要があります。
しかし保育補助までもがそれと同じように厳しく指導する必要は私は、ないと思います。担任も保育補助も厳しくしていたら、子どもがホッとできる空間が無くなってしまいます。
保育補助は、優しいくらいがちょうどいいと思っています。何でも手を出してしまうという意味ではないです!
例えば、自分で頑張る気持ちをもってボタンを留めようとしている子どもがいるとします。
優しさで、全てのボタンを保育補助がしてしまったらどうでしょう。子どものやる気スイッチを消してしまう事になると思いませんか?ボタンを留めるという経験のチャンスをうばってしまう事になりますね。
反対に手は出さず「頑張ってるね、もう少しでできるね」とやる気を継続させてあげる声かけをされると子どもはとっても嬉しいです。もっと頑張ろうと言う気持ちになるんです。
そういうやさしさ、嬉しくなるような言葉掛けを意識してみてください。
担任の先生をしっかり立てよう
子どもは可愛いです。分かります。めっちゃ可愛いですよね。でも保育補助が子どもを取り込むのはよくないです。担任がものすごく困ります。
私が担任の時に個別に支援を要する子どもに補助の先生がつきました。補助の先生が、その子に「○○ちゃんの先生は私だよ」と言ってしまったんです。そして、常にべったりかかわった結果保育補助の先生の話しか聞かなくなりました。
朝や帰りの用意も補助の先生がしてしまう。
でも自分で出来る事は自分で出来る様になってほしいから「出来る事は自分でやってみよう」と声を掛けるも、補助の先生がしてしまうので自分でしなくても事がすんでしまう状況。
また少し厳しく注意した時に、保育補助の先生に助けを求めに行き「怒られちゃったの?」と囲ってしまう状況もありました。
これは学級を経営していくうえではとても困ります。
「今は、担任の先生の話を聞く時だよ!」「担任の先生に聞いてごらん?」と子どもには担任の先生の指示を聞くようにうながします。
保育補助は裏方の仕事です。もし、自分は裏方は嫌だなと思ったなら絶対担任が向いています!
保育補助の働く園は保育園?幼稚園?
保育園でも、幼稚園でも、こども園でも保育補助の仕事はあります。
ただ、仕事の内容は一緒でも「保育補助」という名前ではないかもしれません。
サポーター・支援員・補助教諭・フリーなど言い方は様々です。
これから働きたいと思っている人は、面接の時や話を聞く時に良く仕事内容を聞いてみることをおすすめします。
保育の現場は日々違って楽しい!
気を付けることもありますが、保育の現場にいて思うことは、子ども達はとてもかわいいです。
昨日までできなかったことが、今日は出来た!トイレトレーニングが成功した。
みんなの前で発言することが苦手だった子どもが、大きな声で発言で来た。などなど、同じ日は一度もありません。
日々成長していく姿を目の当たりに感じる事ができる仕事はなかなかないと思います。
保育補助と言う仕事は、気を付ける事さえ意識していれば、とても充実した日々を過ごす事が出来ます。
子ども達と嬉しい・楽しいを共感することで私自身、癒しをもらっています。
おわりに
今回は保育補助と言う仕事の内容や気を付ける事をお伝えしました。
なんか保育補助って、色々気をつかう仕事なんだね。
そんなに難しく考えなくても大丈夫!こんな文章読まなくても、現場で学べることの方がたくさん!今回の事を少しでも頭の片隅においておけば楽しく働けるよ。
今、保育業界は人員不足なので保育補助はすごく助かる存在です。パートの保育補助同士の人間関係は悪くない所も多いです。
少しでも、保育補助に興味がある人はぜひ!
最後までご覧いただきありがとうございました☆彡
保育補助ってどんな仕事?仕事内容が知りたい。
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保育補助は保育園?幼稚園?